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2017年6月9日 その他お知らせ

水熱発電機がついに実証実験の段階へ

 日栄国際特許事務所で権利化をお手伝いしました特許第4621816号(過熱水蒸気生成装置、発電船及び接続ロボット)が、ついに実証実験の段階に入りました。

 

・海は地上最大の熱源
 発明の詳細は特許公報に記載の通りですが、この発明の最大の特徴は、海水や湖水などの水を熱源と考え、その熱源からエネルギーを取り出すという点です。実は、地上においては、太陽熱を最も蓄えているのは海です。海水温は結構高く、場所によっては25℃を超えることも。地球温暖化に伴って海水温が高い地域は広がっているという話もあります。
 海を熱源と考え、例えば1℃だけエネルギーを取り出したとしても、水量が膨大ですし、太陽によって暖め続けられていますので、無尽蔵のエネルギー源と言えます。
 しかも、太陽光発電は、雨や曇りの日には発電できませんし、当然、夜間も発電できません。さらに、太陽光パネルで大きな発電を行おうとすると、それだけ広い面積が必要になり、設置コストも嵩んでしまいます。
 これに対し、この水熱発電機であれば、天気や時間帯に関係なく、24時間連続して発電することができ、しかも、海水や湖水との熱交換が行えるように配管を設けるだけでよいですから、広大な土地も必要ありません。
 さらに、海水や湖水の他に、工場排水や下水などのようにある程度の温度を持っている地上水からも熱エネルギーを取り出すことが可能です。

 

・資金面の支援者
 発明者の大川博士は、これまで自己資金によって水熱発電機の実現を目指してきましたが、最終段階になって、千葉県大多喜町の三晃建築の支援を受けられることになり、農業ハウスを対象に、発電、発熱を行う事業を立ち上げることになりました。

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